“けんじょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
献上42.5%
謙譲22.5%
喧擾10.0%
堅城7.5%
嶮城7.5%
勧賞5.0%
傔杖2.5%
剣状2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四月三十日のひつじこく、彼等の軍勢を打ち破った浅野但馬守長晟あさのたじまのかみながあきら大御所おおごしょ徳川家康とくがわいえやすに戦いの勝利を報じた上、直之の首を献上けんじょうした。
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ご辺の進退、その謙譲けんじょう西土せいどの人々、みな美談となす。もしその忠節を顕わさなければ、曹操は暗愚なりといわれよう。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それがため、かれは例の忌わしい広告画を押入れにしまって、宿を出ると、いつも騒騒しい楽隊や喧擾けんじょうや食物や淫逸いんいつちまたの裏から裏を這いありく犬のように身すぼらしくぶらつくのであった。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ぜいにはあらねど、天下無比の大観たり堅城けんじょうたり、あらゆる美と質と威とをもって築きあげたい
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
青州は有名な嶮城けんじょうだし、奉行慕蓉ぼようの権勢もまた人の知るところだが、要は、その中へ呼延灼こえんしゃくという者が入り込んで、いやが上にも気勢を揚げているものとられる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「後陣の勢が続かぬうちに、先がけした者に勧賞けんじょうなしと大将軍から仰せあったるぞ」
『吾妻鏡』文治五年九月十二日の条に、奥州征討の将軍が傔杖けんじょう次の波気はけに宿したとある。これなどがハケという語の初見である。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
くきは直立し少数の茎葉けいよう互生ごせいし、初夏しょかこういただき派手はでやかな大花たいかが咲く。葉は直立せる剣状けんじょう白緑色はくりょくしょくていし、基部きぶ葉鞘ようしょうをもって左右に相抱あいいだき、葉面ようめんの中央には隆起りゅうきせる葉脈ようみゃくあらわれている。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)