“明君”の読み方と例文
読み方割合
めいくん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文恭院ぶんきょういん様と申す明君めいくんにて、此の時御年四十六歳にならせられ専ら天下の御政事の公明なるようにと御心みこゝろを用いらるゝ折抦おりからでございますから、容易には御裁許遊ばされず
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
くれば治承四年、淨海じようかい暴虐ばうぎやくは猶ほまず、殿でんとは名のみ、蜘手くもで結びこめぬばかりの鳥羽殿とばでんには、去年こぞより法皇を押籠おしこめ奉るさへあるに、明君めいくんの聞え高き主上しゆじやうをば、何のつゝがもおさぬに
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
その手紙は普通の親類にる手紙であるから何でもない事で、その文句の中に、誠におだやかならぬ御時節柄ごじせつがらで心配の事だ、どうか明君めいくん賢相けんしょうが出て来て何とか始末をしなければならぬ云々うんぬんかいてあった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)