“わしら”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワシラ
語句割合
私等62.5%
俺等18.8%
儂等9.4%
吾儕3.1%
吾儕等3.1%
我等3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男「何時いつけえるか知れぬが、まア、何時帰ると私等わしらに断って出た訳でえから受合えねえが、明けると大概なゝ八日ようかぐれえ帰らぬ男で」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
途中さまざまのひまざえで、じじいどのもむかっぱらじゃ、秋谷鎮座の明神様、俺等わしら産神うぶすなへ届け物だ、とずッきり饒舌しゃべると
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
儂等わしら親子おやこ三人の外に、女中が一人。阿爺おやじが天理教に凝って資産を無くし、母に死別れて八歳から農家の奉公に出て、今年二十歳だが碌にイロハも読めぬ女だ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
小西屋へ一度掛合吾儕わしら身體からだの明りの立やうに何卒どうぞなされて下されませとことわせめたるお光の述懷じゆつくわい無實むじつおちいり樂みし赤繩せきじようこゝに絶しと知ぬは憐れといふもおろかなりけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
合せたゞ吐息といきのみつきゐたりぬかゝる所ろへ管伴ばんたうの忠兵衞外より歸り來り居間へ至るに長左衞門は待兼まちかねたりし風情ふぜいにてオヽ忠兵衞かおそかりし和郎そなたは此家に長の年月つとめて居て今にては管伴ばんたうとまで用ゐらるゝで有る故に大事の/\一個息子ひとりむすこへ取るよめ吾儕等わしら三個みたり皆目かいもく見ず和郎にまかした今度の一けんそれを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其処そこけては我等わしらふなぢや。案山子かゝしみのさばいてらうとするなら、ぴち/\ねる、見事みごとおよぐぞ。老爺ぢい広言くわうげんくではねえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)