“わたしども”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
私共76.5%
私等11.8%
吾儕5.9%
私輩5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私共わたしども両人を世に出したいばかりで、非業ひごうな死をさせたのも、わたくしひどく頼んだから心得違いをしたのだろう、あなた何うして人とけだものと見違えました
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さてお夏さん、思切っておくんなさい、二三日前から薄々様子は知っていなさろうがね、町内じゃあ大抵気にするッたらないんだから、一番ひとつね、思切って私等わたしどもとりをおくんなさい。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼頃あのころから見ると、みんな立派な姉さんに成りましたなあ——どうして吾儕わたしどもが来た時分には、まだ鼻洟はなを垂らしてるやうな連中もあつたツけが。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あるひは、貴方等の目から御覧に成つたらば、吾儕わたしども事業しごと華麗はででせう。成程なるほど表面うはべは華麗です。しかし、これほど表面が華麗で、裏面うらの悲惨な生涯しやうがいは他に有ませうか。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
考えてみると私輩わたしどもの一生は南京花火のようなもので……シュシュシュシュポンポンポン……ウワアーイというただけの話で……。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)