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われら
ふりがな文庫
“
我等
(
われら
)” の例文
何
(
なに
)
となく
薄淋
(
うすさび
)
しくなつた
浪
(
なみ
)
の
面
(
おも
)
を
眺
(
なが
)
めながら、
胸
(
むね
)
の
鏡
(
かゞみ
)
に
手
(
て
)
を
措
(
を
)
くと、
今度
(
こんど
)
の
航海
(
かうかい
)
は
初
(
はじめ
)
から、
不運
(
ふうん
)
の
神
(
かみ
)
が
我等
(
われら
)
の
身
(
み
)
に
跟尾
(
つきまと
)
つて
居
(
を
)
つた
樣
(
やう
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
御用
(
ごよう
)
の
趣
(
おもむき
)
餘
(
よ
)
の
儀
(
ぎ
)
にあらず、
其方達
(
そのはうたち
)
も
豫
(
かね
)
て
存
(
ぞん
)
ずる
如
(
ごと
)
く
豆州
(
づしう
)
御勝手許
(
おかつてもと
)
不如意
(
ふによい
)
につき、
此度
(
このたび
)
御改革
(
ごかいかく
)
相成
(
あひな
)
る
奉行
(
ぶぎやう
)
の
儀
(
ぎ
)
、
我等
(
われら
)
相談
(
さうだん
)
の
上
(
うへ
)
にて、
杢
(
もく
)
汝
(
なんぢ
)
に
申付
(
まをしつ
)
くるぞ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ただ武門の
習
(
ならい
)
として一死
以
(
もっ
)
て二百五十年の恩に
報
(
むくい
)
るのみ、総督もし生を欲せば出でて降参せよ、
我等
(
われら
)
は我等の武士道に
斃
(
たお
)
れんのみとて
憤戦
(
ふんせん
)
止
(
とど
)
まらず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
出し居るにぞ八五郎は此所へ出來り
我等
(
われら
)
が上んと云ながら
引立
(
ひきたて
)
んとすれ共同人にも
動
(
うご
)
かねば八五郎は大いに
肝
(
きも
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一
我等
(
われら
)
今度
(
こんど
)
下向候処
(
げこうそろところ
)
其方
(
そのほう
)
に
対
(
たい
)
し
不束之筋有之
(
ふつつかのすじこれあり
)
馬附之荷物積所
(
うまつけのにもつつみしょ
)
出来申候
(
しゅったいもうしそろ
)
に
付
(
つき
)
逸々
(
はやばや
)
談志之旨
(
だんしのむね
)
尤之次第
(
もっとものしだい
)
大
(
おお
)
きに
及迷惑申候
(
めいわくをおよぼしもうしそろ
)
依
(
よっ
)
て
御本陣衆
(
ごほんじんしゅう
)
を
以
(
もって
)
詫入
(
わびいり
)
酒代
(
さかて
)
差出申候
(
さしだしもうしそろ
)
仍而件如
(
よってくだんのごとし
)
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
陸
(
りく
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
ると、いつしか
我
(
わ
)
が
船
(
ふね
)
は
港
(
みなと
)
目近
(
まぢか
)
に
進
(
すゝ
)
んで、
桑港
(
さうかう
)
の
町々
(
まち/\
)
はつい
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
に
見
(
み
)
える。
我等
(
われら
)
の
泊
(
とま
)
るべきフェアモント・ホテルは
高
(
たか
)
い
丘
(
をか
)
の
上
(
うへ
)
に
突
(
つ
)
ツ
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
我等
(
われら
)
の
學校
(
がくかう
)
も
何時
(
いつ
)
かは
眞
(
まこと
)
の
詩人
(
しゞん
)
出
(
い
)
づることあらん。その
時
(
とき
)
までは
矢張
(
やは
)
り『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』で
十分
(
じふゞん
)
かと
存候
(
ぞんじさふらふ
)
。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
この一章を草せし
後
(
のち
)
図らず森先生の「旧劇の未来」と題する論文(雑誌『
我等
(
われら
)
』四月号所載)を読みぬ。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
吉兵衛を打ち殺したく思うも
尤
(
もっと
)
もながら、もはや返らぬ事に
殺生
(
せっしょう
)
するは、かえって菊之助が
菩提
(
ぼだい
)
のため悪し、吉兵衛もあさましや
我等
(
われら
)
への奉公と思いてしたるべけれども
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
這
(
こ
)
んな
事
(
こと
)
を
考
(
かんが
)
へ
出
(
だ
)
した
時
(
とき
)
には、
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
いので——
併
(
しか
)
し、三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
石器時代
(
せききじだい
)
住民
(
じうみん
)
は、
今日
(
こんにち
)
までも
生存
(
せいそん
)
して
我等
(
われら
)
と
語
(
かた
)
る——と
云
(
い
)
つた
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
を
思浮
(
おもひうか
)
べて、
強
(
しひ
)
て
涙
(
なみだ
)
を
紛
(
まぎ
)
らすのである。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
片手
(
かたて
)
わざにも
夏
(
なつ
)
より
手足
(
てあし
)
を
色
(
いろ
)
どりて、
新年着
(
はるぎ
)
の
支度
(
したく
)
もこれをば
當
(
あ
)
てぞかし、
南無
(
なむ
)
や
大鳥大明神
(
おほとりだいめうじん
)
、
買
(
か
)
ふ
人
(
ひと
)
にさへ
大福
(
だいふく
)
をあたへ
給
(
たま
)
へば
製造
(
せいぞう
)
もとの
我等
(
われら
)
萬倍
(
まんばい
)
の
利益
(
りゑき
)
をと
人
(
ひと
)
ごとに
言
(
い
)
ふめれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我等
(
われら
)
この
度
(
たび
)
仰を受けたるは茶事に御用に立つべき珍らしき品を求むる
外
(
ほか
)
他事なし、これが主命なれば、身命に
懸
(
か
)
けても果さでは相成らず、貴殿が香木に大金を出す事不相応なりと思され
候
(
そろ
)
は
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
……
彼
(
か
)
の
幽暗
(
ほのくら
)
き
路次
(
ろじ
)
の
黄昏
(
たそがれ
)
の
色
(
いろ
)
は、
今
(
いま
)
も
其処
(
そこ
)
を
通
(
とほ
)
る
毎
(
ごと
)
に、
我等
(
われら
)
が
最初
(
さいしよ
)
の
握手
(
あくしゆ
)
の、
如何
(
いか
)
に
幸福
(
かうふく
)
なりしかを
語
(
かた
)
り
申候
(
まをしそろ
)
。
貴女
(
きぢよ
)
は
忘
(
わす
)
れ
給
(
たま
)
はざるべし、
其時
(
そのとき
)
の
我等
(
われら
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
照
(
てら
)
せる
唯
(
たゞ
)
一つの
軒燈
(
けんとう
)
の
光
(
ひかり
)
を……
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
苦桃太郎
(
にがもゝたらう
)
不審
(
ふしん
)
を
起
(
おこ
)
し、
我等
(
われら
)
神通力
(
じんつうりき
)
を
以
(
もつ
)
てかく
飛行
(
ひぎやう
)
しなが
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
左樣
(
さやう
)
、
私
(
わたくし
)
は
君
(
きみ
)
を
確信
(
くわくしん
)
します、
若
(
も
)
し
君
(
きみ
)
は
我等
(
われら
)
の
同志
(
どうし
)
の
士
(
し
)
として、
永久
(
えいきゆう
)
に
此
(
こ
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
守
(
まも
)
る
事
(
こと
)
を
約束
(
やくそく
)
し
玉
(
たま
)
はゞ、
請
(
こ
)
ふ
誠心
(
せいしん
)
より
三度
(
みたび
)
天
(
てん
)
に
誓
(
ちか
)
はれよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
なすに右門の申
樣
(
やう
)
は
我等
(
われら
)
同職
(
どうしよく
)
の
中
(
うち
)
にて
有徳
(
うとく
)
なるは
肥前
(
ひぜん
)
なり此者を
引入
(
ひきいれ
)
なば金子の
調達
(
てうだつ
)
も致すべし此儀如何
有
(
あら
)
んと申ければ彌次六も大いに
悦
(
よろこ
)
び
早々
(
さう/\
)
夫となく
彼
(
かの
)
肥前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「いや、さまでに
憂慮
(
きづかひ
)
あるな、
君
(
きみ
)
御戲
(
おたはむれ
)
に
候
(
さふら
)
はむ、
我等
(
われら
)
おとりなし
申
(
まを
)
すべし」といふ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
同勢
(
どうせい
)
六
人
(
にん
)
で
行
(
ゆ
)
つて
見
(
み
)
ると、それは
我等
(
われら
)
の
間
(
あひだ
)
に
既
(
すで
)
に
名高
(
なだか
)
き、
嶺千鳥窪
(
みねちどりくぼ
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
である。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
若
(
も
)
し
作
(
つ
)
くるなら
學校
(
がくかう
)
から
出
(
で
)
た
者
(
もの
)
が
作
(
つく
)
つたのでなければ、とても『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』の
一語
(
いちご
)
で
我等
(
われら
)
が
感
(
かん
)
ずるやうな
物
(
もの
)
は
出來
(
でき
)
ないぞ、
如何
(
どう
)
だろう?』と
兒玉
(
こだま
)
の
説
(
と
)
いたのに
二人
(
ふたり
)
は
異議
(
いぎ
)
なく
贊成
(
さんせい
)
し
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
郵便爲替
(
いうびんかはせ
)
にて
證書面
(
しようしよめん
)
のとほりお
送
(
おく
)
り申候へども、
足
(
た
)
りずば
上杉
(
うへすぎ
)
さまにて
御立
(
おたて
)
かへを
願
(
ねが
)
ひ、
諸事
(
しよじ
)
清潔
(
きれい
)
にして
御歸
(
おかへ
)
りなさるべく、
金
(
かね
)
故
(
ゆへ
)
に
恥
(
は
)
ぢをお
掻
(
か
)
きなされては
金庫
(
きんこ
)
の
番
(
ばん
)
をいたす
我等
(
われら
)
が申わけなく候
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
望
(
のぞみ
)
の光
我等
(
われら
)
を導く美しき小山の
方
(
かた
)
に。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
我等
(
われら
)
兩人
(
りようにん
)
が
目指
(
めざ
)
すコロンボ
市
(
し
)
にも、また
櫻木海軍大佐等
(
さくらぎかいぐんたいさら
)
と
再會
(
さいくわい
)
すべき
筈
(
はづ
)
の
橄欖島
(
かんらんたう
)
にも
左迄
(
さま
)
では
遠
(
とほ
)
くない
印度洋
(
インドやう
)
中
(
ちう
)
であつた
事
(
こと
)
と。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其方
(
そのはう
)
懷妊
(
くわいにん
)
の由我等血筋に相違是なし
若
(
もし
)
男子
(
なんし
)
出生
(
しゆつしやう
)
に於ては時節を以て呼出すべし女子たらば其方の勝手に致すべし後日證據の爲め
我等
(
われら
)
身
(
み
)
に添大切に致し候
短刀
(
たんたう
)
相添
(
あひそへ
)
遣
(
つかは
)
し置者也依て如件
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
しかし
時間
(
じかん
)
が
來
(
く
)
れば
動
(
うご
)
かぬわけにいかない
只
(
た
)
だ
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
さへ
終
(
をは
)
れば
最早
(
もう
)
着
(
つ
)
ゐたも
同樣
(
どうやう
)
と
其
(
それ
)
を
力
(
ちから
)
に
箱
(
はこ
)
に
入
(
はひ
)
ると
中等
(
ちゆうとう
)
は
我等
(
われら
)
二人
(
ふたり
)
ぎり
廣
(
ひろ
)
いのは
難有
(
ありがた
)
いが二
時間半
(
じかんはん
)
を
無言
(
むごん
)
の
行
(
ぎやう
)
は
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
ると
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
到底
(
とても
)
これに
相續
(
そうぞく
)
は
石油藏
(
せきゆぐら
)
へ
火
(
ひ
)
を
入
(
い
)
れるやうな
物
(
もの
)
、
身代
(
しんだい
)
烟
(
けふ
)
りと
成
(
な
)
りて
消
(
き
)
え
殘
(
のこ
)
る
我等
(
われら
)
何
(
なに
)
とせん、あとの
兄弟
(
けうだい
)
も
不憫
(
ふびん
)
と
母親
(
はゝおや
)
、
父
(
ちゝ
)
に
讒言
(
ざんげん
)
の
絶間
(
たえま
)
なく、さりとて
此放蕩子
(
これ
)
を
養子
(
やうし
)
にと申
受
(
うく
)
る
人
(
ひと
)
此世
(
このよ
)
にはあるまじ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
東京
(
とうきやう
)
にも
歌人
(
うたよみ
)
の
大家先生
(
たいかせんせい
)
は
澤山
(
たくさん
)
あれど
我等
(
われら
)
のやうに
先生
(
せんせい
)
の
薫陶
(
くんたう
)
を
受
(
う
)
け
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
の
門
(
もん
)
に
學
(
まな
)
び
候
(
さふらふ
)
ものならで、
能
(
よ
)
く
我等
(
われら
)
の
精神感情
(
せいしんかんじやう
)
を
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
唱歌
(
しやうか
)
に
歌
(
うた
)
ひ
出
(
いだ
)
し
得
(
う
)
るもの
有
(
あ
)
るべきや、
甚
(
はなは
)
だ
覺束
(
おぼつか
)
なく
存候
(
ぞんじさふらふ
)
。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
家藏持參
(
いへくらぢさん
)
の
業平男
(
なりひらをとこ
)
に
見
(
み
)
せ
給
(
たま
)
ふ
顏
(
かほ
)
我等
(
われら
)
づれに
勿體
(
もつたい
)
なしお
退
(
の
)
きなされよ
見
(
み
)
たくもなしとつれなしや
後
(
うしろ
)
むき
憎
(
にく
)
らしき
事
(
こと
)
の
限
(
かぎ
)
り
並
(
なら
)
べられても
口惜
(
くちを
)
しきはそれならず
解
(
と
)
けぬ
心
(
こゝろ
)
にあらはれぬ
胸
(
むね
)
うらめしく
君樣
(
きみさま
)
こそは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
鋭
(
するど
)
く
拂
(
はら
)
つてお
高
(
たか
)
どの
詞
(
ことば
)
ばかりは
嬉
(
うれ
)
しけれど
眞實
(
まこと
)
やら
何
(
なに
)
やら
心
(
こゝろ
)
まで
見
(
み
)
る
目
(
め
)
は
芳之助
(
よしのすけ
)
あやにく
持
(
も
)
たず
父御
(
てゝご
)
の
心
(
こゝろ
)
も
大方
(
おほかた
)
は
知
(
し
)
れてあり
甲斐性
(
かひしよ
)
なしの
我
(
わ
)
れ
嫌
(
いや
)
になりて
縁
(
えん
)
の
絶
(
た
)
ちどが
無
(
な
)
さに
計略三昧
(
けいりやくざんまい
)
かゝりし
我等
(
われら
)
は
罠
(
わな
)
のうちの
獸
(
けもの
)
ぞ
手
(
て
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我
常用漢字
小6
部首:⼽
7画
等
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
“我等”で始まる語句
我等儀
我等宅
我等の達成
我等のところ