“目近”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まぢか90.9%
まじか9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
悚然ぞっとして、向直むきなおると、突当つきあたりが、樹の枝からこずえの葉へからんだような石段で、上に、かやぶきの堂の屋根が、目近まぢか一朶いちだの雲かと見える。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
北のかた目近まぢかに大武の岬をながめ、前面、三浦三崎と対し、内湾うちうみと、外湾そとうみとの暮れゆく姿を等分にながめながら、有らん限りの声を出して歌いました。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
目近まじかに坐っているのを見れば、色の白い、髪の豊な、愛嬌あいきょうのある女であった。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)