“万善”の読み方と例文
読み方割合
ばんぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
道命は無戒の比丘びくじゃが、既に三観三諦即一心さんかんさんたいそくいつしん醍醐味だいごみ味得みとくした。よって、和泉式部いずみしきぶも、道命がまなこには麻耶夫人まやふじんじゃ。男女なんにょの交会も万善ばんぜん功徳くどくじゃ。
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
万善ばんぜんを期するため、たがいにらない密偵部員が二人、めいめい自分だけと思って、見え隠れについていく。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
警視庁の手配が万善ばんぜんを期したものであったことはいうまでもない。
女肉を料理する男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)