“別当”の読み方と例文
旧字:別當
読み方割合
べっとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
淡路国あわじのくに岩屋の浦の八幡宮の別当べっとうに一匹の猛犬があった、別当が泉州の堺に行く時は、いつもその犬をつれて行ったものじゃ、その犬が行くと
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
皇室御親政のいにしえにかえすという力が動いていたので、摂関家に抑えられていた反対勢力が、院の御所の事務長官である院別当べっとうなどを頭に立てて
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
天王寺てんのうじ別当べっとう道命阿闍梨どうみょうあざりは、ひとりそっと床をぬけ出すと、経机きょうづくえの前へにじりよって、その上に乗っている法華経ほけきょう八のまきあかりの下に繰りひろげた。
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)