“御房”の読み方と例文
読み方割合
ごぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「されば、恵心えしん御房ごぼうも、念仏読経四威儀しいぎを破る事なかれと仰せられた。翁の果報かほうは、やがて御房の堕獄だごくの悪趣と思召され、向後こうごは……」
道祖問答 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
武太夫が出て往くと、権兵衛は一枚の半紙を取って筆を走らせ、それを封筒に容れて表に津寺方丈つでらほうじょう御房ごぼうと書き、そして、それをすずりの下へ敷いた。
海神に祈る (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
法然御房ごぼうの眉を仰いでからというものは、従来の考えが一転して、非常に明るく、心づよく、しかも気楽になりました。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)