“哮”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけ61.5%
16.9%
タケ6.2%
4.6%
いが3.1%
1.5%
ほえ1.5%
ほえたけ1.5%
ほざ1.5%
ほゆ1.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犬は咄嗟とっさに身を飜して、危く彼の太刀を避けた。と同時に女たちは、たけり立った彼を引き止むべく、右からも左からもからみついた。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その時みんなの頭の上をまっ黒な大きな大きなものがゴーゴーゴーとえて通りかかりました。ひとではあわててみんなお辞儀じぎをしました。
双子の星 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
恐らく人の怒りタケつた時、之を鎮める為に歌つた呪歌を、凡ゆるこの長谷ハツセ天皇の故事に基くものと伝へるやうになつたのであらう。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すると、グレプニツキーは、相手の顔をじっとみつめていたが、見る見る絶望の表情ものすごく、胸をかきむしって、けるような声を出した。
紅毛傾城 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
中腰になつてお夏を睨めたしげるは、何と思つたか、犬に襲はれた猫のする樣に、脣を尖らして一聲『フウー』といがんだ。多分平生自分の家として居る場所を、他人に占領された憤怒を洩したのであらう。
葬列 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
象のき声が聞えるだらう。まだ起きないでいゝ。
犬は鎖に繋ぐべからず (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
南嶽の慧思は山に水なきをうれうると二虎あり師を引きて嶺に登り地をいてほえると虎跑泉とて素敵な浄水が湧出した、また朝廷から詰問使が来た時二虎石橋を守り吼えてこれをしりぞけた
悟空これを見て狻猊からししとなり大豹目がけて襲いかかれば、牛魔王、さらばと黄獅きじしに変じ霹靂へきれきのごとくにほえたけって狻猊からししを引裂かんとす。悟空このとき地上に転倒すと見えしが、ついに一匹の大象となる。
文治は突然いきなりおあさのたぶさを取って二畳の座敷へ引摺り込み、此の口で不孝をほざいたか、と云いながら口を引裂ひっさ肋骨あばらぼね打折ぶちおひどい事をしました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
ホテルのスケイト・リンクで紐育ニューヨーク渡りのバヴァリイKIDSがサクセフォンをほゆらせ、酒樽型の大太鼓をころがし、それにフィドルがすが
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)