“ほえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
41.7%
41.7%
8.3%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
犬の吠えるなどを気にすることが馬鹿らしくなってきたのです、犬が何ほどほえても人にみつくものでない、よし噛みついたところで何でもないということになって
竹乃里人 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
つい俺もその旨そうに喰っている様子に唾が出て、黙って黄色ぽいマントウに汚たない布片をもたげて手を出した。すると前にいた苦力が、獰猛どうもうな獣のほえるような叫び声を出して俺の手を払い退けた。
苦力頭の表情 (新字新仮名) / 里村欣三(著)
岸を噛む怒濤が悪魔のほえさけぶように、深夜の空にすさまじく轟いているほかは、ひっそりと寝鎮ねしずまった建物の中に、何の物音もしていない。
廃灯台の怪鳥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
南嶽の慧思は山に水なきをうれうると二虎あり師を引きて嶺に登り地をいてほえると虎跑泉とて素敵な浄水が湧出した、また朝廷から詰問使が来た時二虎石橋を守り吼えてこれをしりぞけた