“べい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ベイ
語句割合
78.8%
9.1%
3.0%
3.0%
3.0%
3.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ屋敷のそとでは、蘭子の恋人神谷芳雄が、ガラスのかけらを植えつけたコンクリートべいのまわりをグルグルとまわり歩いていた。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
仁愛の基礎の上にその国是こくぜを定めんか、或はえいのウイリヤム、ペンを学び、荒蕪こうぶを開き蛮民と和し、純然たる君子国を深森広野の中に建立けんりつせんか、或はべいのピーボデーを学び
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
川に落ちて水を飲んだ上に、汗の出花でばなを冷えたのが悪かったそうだ。森川さんは、日に二遍も見に来て呉れる。親切な人だ。此間赤んべいなんかしなければよかった。しかしお春はふとあまだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と乃公は一歩進んで赤んべいをして呉れた。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
漢詩では蛙の鳴くことを蛙鳴あめいといい蛙吠あべいというが、べいの字は必ずしも平仄ひょうそくの都合ばかりでなく、実際にも吠ゆるという方が適切であるかも知れないと、私はこの時初めて感じた。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
そんな時「おれは亀になりたい……。」と咏嘆したべいの漁師もゐたさうだ。
東京湾怪物譚 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
されば一べいの菓子、一さん珈琲コオヒイに、一円、二円となげうちて、なおも冥加に余るとなし、我も我もと、入交いりかわり、立替る、随喜のともがら数うるにうべからず。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)