“一銚子”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとちょうし66.7%
ひとちようし16.7%
ひとてうし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
枕もとに松籟しょうらいをきいて、しばらく理窟も学問もなくなった。が、ふと、昼飯ひるぜんに、一銚子ひとちょうし添えさせるのを言忘れたのに心づいて、そこで起上たちあがった。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
内の燈火あかしは常よりあざやかあるじが晩酌の喫台ちやぶだいを照し、火鉢ひばちけたるなべの物は沸々ふつふつくんじて、はや一銚子ひとちようしへたるに、いまだ狂女の音容おとづれはあらず。お峯はなかば危みつつも幾分の安堵あんどの思をもてあそび喜ぶ風情ふぜいにて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
女中ぢよちう廊下らうかを、ばた/\とぜんはこんでた。有難ありがたい、一銚子ひとてうしとこさくらもしつとりとさかりである。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)