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一銚子
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ひとちょうし
ふりがな文庫
“
一銚子
(
ひとちょうし
)” の例文
枕もとに
松籟
(
しょうらい
)
をきいて、しばらく理窟も学問もなくなった。が、ふと、
昼飯
(
ひる
)
の
膳
(
ぜん
)
に、
一銚子
(
ひとちょうし
)
添えさせるのを言忘れたのに心づいて、そこで
起上
(
たちあが
)
った。
みさごの鮨
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
済みやしないよ、七皿のあとが、
一銚子
(
ひとちょうし
)
、玉子に
海苔
(
のり
)
と来て、おひけとなると可いんだけれど、やっぱり一人で寝るんだから、大きに足が
突張
(
つっぱ
)
るです。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
目立たないように
一銚子
(
ひとちょうし
)
附いて出ると、見ただけでも一口
呑
(
の
)
めそう……梅次の幕を正面へ、仲の町が夜の舞台で、楽屋の
中入
(
なかいり
)
といった様子で、
下戸
(
げこ
)
までもつい一口
飲
(
や
)
る。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と謹んで色には出ぬが、
午飯
(
ひる
)
に
一銚子
(
ひとちょうし
)
賜ったそうで、早瀬は怪しからず可い機嫌。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
懐
(
なつかし
)
い姿を見るにつけても、お蔦に思較べて、いよいよ
後暗
(
うしろめた
)
さに、あとねだりをなさらないなら、久しぶりですから
一銚子
(
ひとちょうし
)
、と
莞爾
(
にっこり
)
して仰せある、優しい顔が、
眩
(
まぶし
)
いように
後退
(
しりごみ
)
して、いずれまた
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
一人で、
蟻
(
あり
)
が
冬籠
(
ふゆごもり
)
に貯えたような
件
(
くだん
)
のその
一銚子
(
ひとちょうし
)
。
鷭狩
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
銚
漢検準1級
部首:⾦
14画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥