“書信”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しよしん28.6%
てがみ28.6%
おたより14.3%
たより14.3%
ふみ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて、温泉宿ゆのやどかへつたが、人々ひと/″\は、雪枝ゆきえかほいろ清々すが/\しいのをながめて、はじめてわたした一通いつつう書信しよしんがある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
親戚故旧と書信てがみの取り遣りをするにしても、懇意な友人を訪問するにしても、常に犯罪者が警官の目を忍ぶよりも、より以上の苦心がいるのです。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「お父様やお母様の書信おたよりで聞いたのだが、いわばお前は、不具かたわ者のようにされて育てられて来たのだってねえ。……でもここへ来たからには大丈夫だよ。もうそのような固苦しいみなりなどしていなくてもよいのだよ」
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そういう書信たよりが、お前のところから来て以来、どんなに妾は、お前のおいでるのを待っていたことか。……安心おし、安心して何時までもここにお居で。この姉さんが世話てあげます。
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
千葉より帰りて五日の後 M., Shigis ——の書信ふみは又きたりぬ。貫一は例にりて封のまま火中してけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)