書信てがみ)” の例文
親戚故旧と書信てがみの取り遣りをするにしても、懇意な友人を訪問するにしても、常に犯罪者が警官の目を忍ぶよりも、より以上の苦心がいるのです。
融和促進 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
過ぐる日の喀血かっけつに、一たびは気落ちしが、幸いにして医師いしゃの言えるがごとくそのあとに著しき衰弱もなく、先日函館はこだてよりの良人おっと書信てがみにも帰来かえりの近かるべきを知らせ来つれば
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)