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多與里
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たより
ふりがな文庫
“
多與里
(
たより
)” の例文
新字:
多与里
「そんな事はどうでも構ひませんよ、藤波龍之進のお孃さんの
多與里
(
たより
)
さんが、泣き込んで來て、お靜姐さんを困らせて居りますよ」
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何時もは獵犬のやうに勇む八五郎が、二の足も三の足も
踏
(
ふ
)
むのは、お雪と
多與里
(
たより
)
姉妹の平和な生活を驚かすに忍びなかつたのです。
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエー、小さい妹——
頤
(
あご
)
に
痣
(
あざ
)
のあるお雪といふのが十九で。これはよく話しますが、姉の方の
多與里
(
たより
)
は二十三ださうですが、可哀想に物が言へません」
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
娘の
多與里
(
たより
)
が入つて來ました、新吉郎は二十七八の、平凡過ぎるほど平凡な男でした、金にも健康にも何んの不足も無いのに、二十七八まで嫁の無いといふことからして
銭形平次捕物控:261 弱い浪人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
豫
(
かね
)
ての約束があつたので、今更變替もならず、倉賀屋、長崎屋、中田屋の主人に浪人の大寺源十郎が加はり、女二人——お鳥と
多與里
(
たより
)
——に小僧三人、それだけの人數で
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
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「増田屋には先の亭主の遺した、新吉郎といふ今年二十八の伜があり、
多與里
(
たより
)
といふ、今の主人の金兵衞の娘があります。これは十七になつたばかり、可愛らしい娘ですよ」
銭形平次捕物控:261 弱い浪人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次とガラツ八は、眞つ直ぐに長崎屋へ行くと、奧の一と間に妹の
多與里
(
たより
)
を呼びました。
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「良い娘でせう、親分。
多與里
(
たより
)
と言つて十九の
厄
(
やく
)
だ。兄の庄六も良い男だが」
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「痣の熊吉が、あの年増女の
多與里
(
たより
)
とは氣が付かなかつた。驚いたね親分」
銭形平次捕物控:124 唖娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
多
常用漢字
小2
部首:⼣
6画
與
部首:⾅
14画
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
“多”で始まる語句
多
多寡
多勢
多少
多分
多忙
多人数
多數
多時
多日