“まえおき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冒頭38.5%
前置30.8%
前提23.1%
前兆7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「はッ恐れながら。」と冒頭まえおきして、さて御機嫌を伺えば、枯れたる声を絞らせたまい、「退さがりや、退りや。」と取っても附けず。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
前置まえおきづきだが、ようするにことというものは何だか一種凄みのあるものだということにすぎぬ、これからはなすことも矢張やっぱりことに関係したことなので、そののち益々ますます自分はことを見ると凄いかんじおこるのである。
二面の箏 (新字新仮名) / 鈴木鼓村(著)
学円 さて談話はなしはこれからなんじゃ、今のはほんの前提まえおきですが。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
思わずゾッと致しました位で……ヘイ……けれども真逆まさか、それがあのような事の起る前兆まえおきとは夢にも思い寄りませなんだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)