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田舎訛
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いなかなまり
ふりがな文庫
“
田舎訛
(
いなかなまり
)” の例文
旧字:
田舍訛
「あれ、
真実
(
ほんと
)
かなし」とお延は
田舎訛
(
いなかなまり
)
で言って、床の上に起直った。「私は夢でも見たかと思った」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
優しい言葉で
宥
(
なだ
)
め慰めると同時に、妻のある一色への不満を訴えた。しゃべりだすと油紙に火がついたように、べらべらと止め度もなく
田舎訛
(
いなかなまり
)
の能弁が薄い
唇
(
くちびる
)
を
衝
(
つ
)
いて
迸
(
ほとば
)
しるのだった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そして、
卑
(
いや
)
しい
田舎訛
(
いなかなまり
)
を朋輩に
嗤
(
わら
)
われはしないかと気遣った。
入江のほとり
(新字新仮名)
/
正宗白鳥
(著)
と森彦は
田舎訛
(
いなかなまり
)
を交えて、自分の子が自分の自由に成らないに、歎息した。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
こう義雄は
田舎訛
(
いなかなまり
)
の混って出て来る調子で岸本に話し聞かせたこともある。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「絹ちゃんは感心に、
田舎訛
(
いなかなまり
)
が出ないこと」と豊世は言って見た。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「コドナには困ったねえ」と婆やは
田舎訛
(
いなかなまり
)
を出して笑った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
田
常用漢字
小1
部首:⽥
5画
舎
常用漢字
小5
部首:⼈
8画
訛
漢検1級
部首:⾔
11画
“田舎”で始まる語句
田舎
田舎者
田舎漢
田舎道
田舎家
田舎娘
田舎町
田舎侍
田舎路
田舎源氏