“振舞(ふりま)” の例文
其所(そこ)へ來合(きあは)せた一紳士(しんし)が、貴君方(あなたがた)は何(なに)をするんですかと咎(とが)めたので、水谷氏(みづたにし)は得意(とくい)の考古學研究(かうこがくけんきう)を振舞(ふりま)はした。其紳士(そのしんし)連(しき)りに傾聽(けいちやう)して居(ゐ)たが、それでは私(わたくし)も仲間(なかま)に入(い)れて貰(もら)ひたい。
若(も)し、諸君(しよくん)にして中江兆民(なかえてうみん)先生(せんせい)と同(どう)一種(しゆ)であつて、十八里(り)零圍氣(れいゐき)を振舞(ふりま)はして滿足(まんぞく)して居(ゐ)るならば、諸君(しよくん)は何(なん)の權威(けんゐ)あつて、『春(はる)短(みじか)し何(なに)に不滅(ふめつ)の命(いのち)ぞと』云々(うん/\)と歌(うた)ふ人(ひと)の自由(じいう)に干渉(かんせふ)し得(う)るぞ。
湯ヶ原より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)