“ふるま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
振舞70.5%
挙動11.5%
饗応6.6%
4.9%
擧動3.3%
1.6%
降間1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手巾ハンケチが落ちました、)と知らせたそうでありますが、くだん土器殿かわらけどのも、えさ振舞ふるまう気で、いきな後姿を見送っていたものと見えますよ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
妻子の葬儀には母もいもとも来た。そして人々も当然と思い、二人も当然らしく挙動ふるまった。自分は母を見ても妹を見ても、普通の会葬者を見るのと何のかわりもなかった。
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
そこにはお茶の支度したくも出来ていて、サンドウィッチやすしや菓子が饗応ふるまわれた。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
天竜院において立派に法事を営み、親方の養子夫婦は勿論兄弟弟子一同を天竜院へ招待しょうだいしてときふるまい、万事とゞこおりなく相済みまして、呼ばれて来た人々は残らず帰りましたから
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
中食ちゆうじきはテストフてい料理店れうりてんはひつたが、こゝでもミハイル、アウエリヤヌヰチは、頬鬚ほゝひげでながら、やゝ少時しばらく品書しながき拈轉ひねくつて、料理店れうりやのやうに擧動ふるま愛食家風あいしよくかふう調子てうしで。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
その何のためにせしやを知らず、血気に任せてふるまいたりし事どもは、今に到りてみずからその意をりょうするにくるしむなり。昼間黒壁にいたりしことは両三回なるが故に、地理はそらんじ得たり。
黒壁 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
陸閉といふ地は不明だが、けだ降間ふるまの誤写で、後の岡田郡降間木ふるまぎ村の地だらうといふことである。降間木ももと降間木沼とかいふ沼があつたところである。さあ物語は一大関節にさしかゝつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)