ふるま)” の例文
それを喰い終りますと米飯にバタに砂糖と乾葡萄と小さき柿とを混ぜた物をふるまい、夕飯あるいは終宴の時分には卵饂飩たまごうどんあるいはシナ料理を御馳走する者もある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
天竜院において立派に法事を営み、親方の養子夫婦は勿論兄弟弟子一同を天竜院へ招待しょうだいしてときふるまい、万事とゞこおりなく相済みまして、呼ばれて来た人々は残らず帰りましたから
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
でえ阿魔あまだ、夕飯ゆふめしなにやうありやしねえなんてな、ひとりでぐうづ/″\つてな、そんで與吉よきちこと何遍なんべんむけえつてな、さうすつとあの與吉よきち野郎やらうまた、いますぐ饂飩うどんふるまつてよこすとう
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)