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きよどう
甚麼話を
爲るので
有らうか、
彼處へ
行つても
處方書を
示さぬでは
無いかと、
彼方でも、
此方でも、
彼が
近頃の
奇なる
擧動の
評判で
持切つてゐる
始末。
入れてぎつと
前へ
引き
緊める
微かな
運動の
間にも
彼は
勘次に
對して
口にも
擧動にも
出せぬ
忌々敷さが
心の
底に
勃々と
首を
擡げ
始めることもあるのであつたが
刻むに
佳い
枝や、
幹や、と
目を
光らす……これも
眼前、
魔に
心を
通はす
挙動の
如くに
見えたであらう。
既に
鬼神に
感応ある、
芸術家に
対して、
坊主の
言語と
挙動は、
何となく
嘗め
過ぎたやうに
思はれたから……
其のまゝ
肩を
聳やかして、
三つ
四つ
輝く
星を
取つて、
直ちに
額を
飾る
意気組。