“ふるまひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:フルマヒ
語句割合
振舞42.0%
擧動20.0%
挙動8.0%
動作6.0%
所行2.0%
挙止2.0%
擧止2.0%
舉動2.0%
行儀2.0%
行止2.0%
行為2.0%
行爲2.0%
行状2.0%
行跡2.0%
饗宴2.0%
饗応2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尤もそれより口の悪い誰彼は、良秀の立居たちゐ振舞ふるまひが猿のやうだとか申しまして、猿秀と云ふ諢名あだなまでつけた事がございました。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
君等きみら其時そのとき擧動ふるまひ賞讃しようさんするのをるにつけても、じつ斷膓だんちやうねんえなかつたです——なに、あの卑劣ひれつなる船長等せんちやうら如何どうしたとはるゝか。
匹夫ひつぷ野人やじんの如く飽くまで纏綿つきまとつて貴嬢を苦め申す如き卑怯ひけふ挙動ふるまひは、誓つて致しませぬ、——何卒、梅子さん、只だ一言判然はつきりおつしやつて下ださい
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
忽ちこゝに血に染みていと凄き三のフーリエ時齊しくあらはれいでぬ、身も動作ふるまひ女性によしやうのごとく 三七—三九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
千人の生命を断たんと瞋恚じんゐの刀をひつさげし央掘魔あうくつま所行ふるまひにも似たらんことを学ばせらるゝは、一婦の毒咒どくじゆに動かされて総持の才を無にせんとせし阿難陀あなんだ過失あやまちにも同じかるべき御迷ひ
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
さきのとし玉山翁が梓行しかうせられし軍物語いくさものがたりの画本の中に、越後の雪中にたゝかひしといふあり。文には深雪みゆきとありて、しかも十二月の事なるに、ゑがきたる軍兵ぐんびやうどもが挙止ふるまひを見るに雪はあさく見ゆ。
さうすれば、あなたの顏つきも擧止ふるまひも、今よりはずつと活々いき/\として、變化に富んでくるでせう。
ベルナルドオは男の跳り超ゆるを待ちて杖をなげうち、その肩口をしかと壓へ、劍のもて片頬を打ちていふやう。善くこそしつれ。狗にはふさはしき舉動ふるまひかな。今一たびせよさらばゆるさんといふ。
年来としごろの大宮づかへに馴れこしかば、よろづ行儀ふるまひよりして、姿かたちなども花やぎまさりけり。
父は磯良が五九切なる行止ふるまひを見るに忍びず、正太郎を責めて押籠おしこめける。磯良これを悲しがりて、六〇朝夕のつぶねことまめやかに、かつ袖が方へもひそかに物をおくりて、まことのかぎりをつくしける。
軍国主義、愛国心、アナアキストの捨鉢すてばち行為ふるまひ、人殺しの美しい思想、そしてまた婦人に対する侮蔑さげすみ——かういふものをすべて歌ひたい。
されば日に増し募る入道が無道の行爲ふるまひ、一朝の怒に其の身を忘れ、小松内府のいさめをも用ひず、恐れ多くも後白河法皇を鳥羽とばの北殿に押籠め奉り、卿相雲客の或は累代の官職をはが
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
きゝもつてほかに驚きにくせがれ行状ふるまひ言語同斷ごんごどうだんなりとて直樣すぐさま出府しゆつぷなし吉之助を呼びて着類きるゐ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
一三庁上ひとまなる所に許多あまたこがねならべて、心をなぐさむる事、世の人の月花にあそぶにまされり。人みな左内が行跡ふるまひをあやしみて、吝嗇りんしよく一四野情やじやうの人なりとて、つまはじきをしてにくみけり。
すべてその所作しわざは人に見られん為にするなり、即ちその経札きやうふだを幅ひろくし、ころもふさを大きくし、饗宴ふるまひの上席、会堂の上座、市場にての敬礼、また人にラビと呼ばるることを好む。
如是我聞 (新字新仮名) / 太宰治(著)
晩餐の饗応ふるまひにあづかりたる後、好める学術の談話に思はず時刻を移し、やうやくに辞し去りたる頃は、はや仲秋望後の月の、大空に輝く時なりけり。
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)