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ふるまひ
ふりがな文庫
“
振舞
(
ふるまひ
)” の例文
答らるゝに伊豆守殿
點頭
(
うなづか
)
れ成程
當節
(
たうせつ
)
は越前を名奉行と人々
噂
(
うはさ
)
を致すやに聞及べり
然
(
され
)
ど
予
(
よ
)
は越前は
嫌
(
きら
)
ひなり兎角に
我意
(
がい
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
多く人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
尤もそれより口の悪い誰彼は、良秀の
立居
(
たちゐ
)
振舞
(
ふるまひ
)
が猿のやうだとか申しまして、猿秀と云ふ
諢名
(
あだな
)
までつけた事がございました。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ゾオラが
偶々
(
たま/\
)
醜悪
(
しうあく
)
のまゝを
写
(
うつ
)
せば
青筋
(
あをすじ
)
出して
不道徳
(
ふだうとく
)
文書
(
ぶんしよ
)
なりと
罵
(
のゝし
)
り
叫
(
わめ
)
く事さりとは
野暮
(
やぼ
)
の
行
(
い
)
き
過
(
す
)
ぎ
余
(
あま
)
りに
業々
(
げふ/\
)
しき
振舞
(
ふるまひ
)
なり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
男
(
をとこ
)
らしうも
女
(
をなご
)
らしうも
見
(
み
)
えて、
獸類
(
けだもの
)
らしうも
見
(
み
)
ゆる
見
(
み
)
ともない
振舞
(
ふるまひ
)
! はてさて、
呆
(
あき
)
れ
果
(
は
)
てた。
誓文
(
せいもん
)
、
予
(
わし
)
は
今少
(
もすこ
)
し
立派
(
りっぱ
)
な
氣質
(
きだて
)
ぢゃと
思
(
おも
)
うてゐたに。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
其頃
(
そのころ
)
歐羅巴
(
エウロツパ
)
の
諸
(
しよ
)
新聞
(
しんぶん
)
は
筆
(
ふで
)
を
揃
(
そろ
)
へて、
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
遭難
(
さうなん
)
を
詳報
(
しやうほう
)
し、かの
臆病
(
をくびやう
)
なる
船長等
(
せんちやうら
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
をば
痛
(
いた
)
く
攻撃
(
こうげき
)
すると
共
(
とも
)
に『
日本人
(
につぽんじん
)
の
魂
(
たましひ
)
。』なんかと
標題
(
みだし
)
を
置
(
お
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
さも無かりし人の顔の色の
遽
(
にはか
)
に光を失ひたるやうにて、
振舞
(
ふるまひ
)
など
別
(
わ
)
けて力無く、笑ふさへいと
打湿
(
うちしめ
)
りたるを。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
宗助
(
そうすけ
)
は
是
(
これ
)
より
以上
(
いじやう
)
立
(
た
)
ち
入
(
い
)
つて
坂井
(
さかゐ
)
の
事
(
こと
)
を
聞
(
き
)
いた
事
(
こと
)
がなかつた。
學校
(
がくかう
)
を
已
(
や
)
めた
當座
(
たうざ
)
は、
順境
(
じゆんきやう
)
にゐて
得意
(
とくい
)
な
振舞
(
ふるまひ
)
をするものに
逢
(
あ
)
ふと、
今
(
いま
)
に
見
(
み
)
ろと
云
(
い
)
ふ
氣
(
き
)
も
起
(
おこ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それよりもなほ困るのは、
庵
(
いほり
)
のなかのきゆうくつな生活です。上人さまらしい
振舞
(
ふるまひ
)
をしなければなりませんし、時々は病人にお祈りもしてやらなければなりません。
エミリアンの旅
(新字旧仮名)
/
豊島与志雄
(著)
温かき情の身にしみし事もありしを、
夫
(
それ
)
すら十歳と指をるほどもなく、一とせ何やらの祝ひに或る
富豪
(
ものもち
)
の、かゞみを抜いていざと並べし
振舞
(
ふるまひ
)
の酒を、うまし天の美禄
琴の音
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
唯真すぐに向を見るのみ、
起居
(
たちゐ
)
振舞
(
ふるまひ
)
自由ならざる、
如何
(
どう
)
しても明治の木曾殿と云ふ
容子
(
ありさま
)
。
燕尾服着初めの記
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
またいつも
影
(
かげ
)
の
形
(
かたち
)
に
添
(
そ
)
ふやうな
小笠原氏
(
をがさはらし
)
のゐなかつたのは、
土地
(
とち
)
の
名物
(
めいぶつ
)
とて、
蕎麦切
(
そばきり
)
を
夕餉
(
ゆふげ
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
に、その
用意
(
ようい
)
に
出向
(
でむ
)
いたので、
今頃
(
いまごろ
)
は、
手
(
て
)
を
貸
(
か
)
して
麺棒
(
めんぼう
)
に
腕
(
うで
)
まくりをしてゐやうも
知
(
し
)
れない。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
祝言
(
しうげん
)
の座に
請
(
しやう
)
ぜられぬ仁兵衛ではあるが、いつも厚く
饗
(
きやう
)
せられ調法におもはれた。仁兵衛は持前の謡をうたひ、
目出度
(
めでた
)
や目出度を
諧謔
(
かいぎやく
)
で収めて結構な
振舞
(
ふるまひ
)
を土産に提げて家へ帰るのであつた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
あはれ
此程
(
このほど
)
までは
殿上
(
てんじやう
)
の
交
(
まじはり
)
をだに嫌はれし人の子、家の
族
(
やから
)
、今は
紫緋紋綾
(
しひもんりよう
)
に
禁色
(
きんじき
)
を
猥
(
みだり
)
にして、をさ/\傍若無人の
振舞
(
ふるまひ
)
あるを見ても、眉を
顰
(
ひそ
)
むる人だに絶えてなく、夫れさへあるに
衣袍
(
いはう
)
の
紋色
(
もんしよく
)
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
それでも
愛
(
あい
)
ちやんは
粗暴
(
そばう
)
な
振舞
(
ふるまひ
)
を
好
(
この
)
みませんでしたから、
出來
(
でき
)
るだけそれを
耐
(
た
)
へ
忍
(
しの
)
んで
居
(
ゐ
)
ました。『
競技
(
ゲーム
)
は
今
(
いま
)
、
些
(
や
)
や
好
(
い
)
い
工合
(
ぐあひ
)
に
行
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
る』
云
(
い
)
つて
愛
(
あい
)
ちやんは
少
(
すこ
)
しく
談話
(
はなし
)
を
機
(
はず
)
ませやうとしました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
掛て
振舞
(
ふるまひ
)
でも致すやうに
爲
(
し
)
たく夫に付金の五六十兩も持參で御
出成
(
いでなさ
)
るなら
速
(
すみや
)
かに御相談が出來ますと云ひながら
目顏
(
めがほ
)
で夫れと知らする
體
(
てい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ロレ まゝゝ、
滅相
(
めっそう
)
なことをすまい。これ、
男
(
をとこ
)
ではないか?
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
れば
男
(
をとこ
)
ぢゃが、
其
(
その
)
涙
(
なみだ
)
は
宛然
(
さながら
)
の
女子
(
をなご
)
ぢゃ。
狂氣
(
きちがひ
)
めいた
其
(
その
)
振舞
(
ふるまひ
)
は
理性
(
りせい
)
のない
獸類同然
(
けだものどうぜん
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
實
(
じつ
)
に、
君
(
きみ
)
の
經歴
(
けいれき
)
は
小説
(
せうせつ
)
のやうです。』と
言
(
い
)
つた
儘
(
まゝ
)
、
暫時
(
しばし
)
私
(
わたくし
)
の
顏
(
かほ
)
を
瞻
(
なが
)
めて
居
(
を
)
つたが、
物語
(
ものがたり
)
の
中
(
うち
)
でも、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
の
殊勝
(
けなげ
)
なる
振舞
(
ふるまひ
)
には、
少
(
すく
)
なからず
心
(
こゝろ
)
を
動
(
うご
)
かした
樣子
(
やうす
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
同時
(
どうじ
)
に
彼
(
かれ
)
は
勤
(
つとめ
)
を
休
(
やす
)
んでわざ/\
此所
(
こゝ
)
迄
(
まで
)
來
(
き
)
た
男
(
をとこ
)
であつた。
紹介状
(
せうかいじやう
)
を
書
(
か
)
いて
呉
(
く
)
れた
人
(
ひと
)
、
萬事
(
ばんじ
)
に
氣
(
き
)
を
付
(
つ
)
けて
呉
(
く
)
れる
宜道
(
ぎだう
)
に
對
(
たい
)
しても、あまりに
輕卒
(
けいそつ
)
な
振舞
(
ふるまひ
)
は
出來
(
でき
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此邸
(
こゝ
)
にては
煤取
(
すゝとり
)
の
笹
(
さゝ
)
の
葉
(
は
)
座敷
(
ざしき
)
にこぼれて、
冷
(
ひや
)
めし
草履
(
ぞうり
)
こゝかしこの
廊下
(
らうか
)
に
散
(
ちり
)
みだれ、お
雜巾
(
ぞうきん
)
かけまする
物
(
もの
)
、お
疊
(
たゝみ
)
たゝく
物
(
もの
)
、
家内
(
かない
)
の
調度
(
てうど
)
になひ
廻
(
まは
)
るも
有
(
あ
)
れば、お
振舞
(
ふるまひ
)
の
酒
(
さゝ
)
に
醉
(
ゑ
)
ふて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
然るに、この貫一はどうか!
一端
(
いつぱし
)
男と生れながら、高が
一婦
(
いつぷ
)
の愛を失つたが為に、志を
挫
(
くぢ
)
いて一生を誤り、
餓鬼
(
がき
)
の如き
振舞
(
ふるまひ
)
を為て恥とも思はず、非道を働いて暴利を
貪
(
むさぼ
)
るの外は何も知らん。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
後
(
のち
)
に
煬帝
(
やうだい
)
遼東
(
れうとう
)
を
攻
(
せ
)
むる
時
(
とき
)
、
梯子
(
はしご
)
を
造
(
つく
)
りて
敵
(
てき
)
の
城中
(
じやうちう
)
を
瞰下
(
みおろ
)
す。
高
(
たか
)
さ
正
(
まさ
)
に
十五丈
(
じふごぢやう
)
。
沈光
(
ちんくわう
)
其
(
そ
)
の
尖端
(
とつさき
)
に
攀
(
よ
)
ぢて
賊
(
ぞく
)
と
戰
(
たゝか
)
うて
十數人
(
じふすうにん
)
を
斬
(
き
)
る。
城兵
(
じやうへい
)
這奴
(
しやつ
)
憎
(
にく
)
きものの
振舞
(
ふるまひ
)
かなとて、
競懸
(
きそひかゝ
)
りて
半
(
なか
)
ばより、
梯子
(
はしご
)
を
折
(
くじ
)
く。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ロレ まア、お
待
(
ま
)
ちゃれ。
助
(
たす
)
かる
術
(
すべ
)
を
思
(
おも
)
ひついたわ。
必死
(
ひっし
)
の
厄
(
やく
)
を
脱
(
のが
)
れうためゆゑ
必死
(
ひっし
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
をもせねばならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
島秀之助が今日の
振舞
(
ふるまひ
)
後
(
のち
)
に關東へ聞え
器量
(
きりやう
)
格別
(
かくべつ
)
の者なりとて
元文
(
ぐわんぶん
)
三年三月京都
町奉行
(
まちぶぎやう
)
を仰付られ
島長門守
(
しまながとのかみ
)
と
言
(
いひ
)
しは此人なりし同五年江戸町奉行となり
延享
(
えんきやう
)
三年
寅年
(
とらどし
)
免ぜらる
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『それに
就
(
つ
)
けても、
惡
(
にく
)
む
可
(
べ
)
きは
海賊船
(
かいぞくせん
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
、かゝる
惡逆無道
(
あくぎやくむだう
)
の
船
(
ふね
)
は、
早晩
(
はやかれおそかれ
)
木葉微塵
(
こつぱみぢん
)
にして
呉
(
く
)
れん。』と、
明眸
(
めいぼう
)
に
凛乎
(
りんこ
)
たる
光
(
ひかり
)
を
放
(
はな
)
つと、
聽
(
き
)
く
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は、プイと
躍立
(
とびた
)
つて。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
よし
匿名
(
かくしな
)
なりとも、この
眼
(
め
)
に感じは変るまじ。今日まで封じを解かざりしは、我れながら心強しと誇りたる
浅
(
あさ
)
はかさよ。胸のなやみに射る矢のおそろしく、思へば
卑怯
(
ひきよう
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
なりし。
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかも
此
(
この
)
のらくらを以て、暗に自分の態度と同一型に属するものと心得て、中々得意に
振舞
(
ふるまひ
)
たがる。其上頑強一点張りの肉体を
笠
(
かさ
)
に
着
(
き
)
て、却つて主人の神経的な局所へ肉薄して
来
(
く
)
る。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
や、
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
へば、
靄
(
もや
)
のねば/\は、
這個
(
こ
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
か。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
胸
(
むね
)
のなやみに
射
(
い
)
る
矢
(
や
)
のおそろしく、
思
(
おも
)
へば
卑怯
(
ひけふ
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
なりし、
身
(
み
)
の
行
(
おこな
)
ひは
清
(
きよ
)
くもあれ
心
(
こゝろ
)
の
腐
(
くさ
)
りの
棄難
(
すてがた
)
くば
同
(
おな
)
じ
不貞
(
ふてい
)
の
身
(
み
)
なりけるを、
卒
(
いざ
)
さらば
心試
(
こゝろだめ
)
しに
拜
(
はい
)
し
參
(
まゐ
)
らせん、
殿
(
との
)
も
我心
(
わがこゝろ
)
を
見給
(
みたま
)
へ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
組
(
く
)
む
腕
(
うで
)
の
思案
(
しあん
)
にも
能
(
あた
)
はず、
凋
(
しほ
)
れかへる
甚之助
(
じんのすけ
)
が
人目
(
ひとめ
)
に
遠慮
(
ゑんりよ
)
なきを
浦
(
うら
)
やみて、
心
(
こヽろ
)
空
(
そら
)
になれど
土
(
つち
)
を
掃
(
は
)
く
身
(
み
)
に
箒木
(
はヽき
)
の
面倒
(
めんだう
)
さ、
此身
(
このみ
)
に
成
(
な
)
りしも
誰
(
た
)
れ
故
(
ゆゑ
)
かは、つれなき
令孃
(
ひめ
)
が
振舞
(
ふるまひ
)
其理由
(
そのわけ
)
も
探
(
さ
)
ぐれず
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
舞
常用漢字
中学
部首:⾇
15画
“振舞”で始まる語句
振舞酒
振舞膳