“衣袍”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いはう50.0%
いほう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あはれ此程このほどまでは殿上てんじやうまじはりをだに嫌はれし人の子、家のやから、今は紫緋紋綾しひもんりよう禁色きんじきみだりにして、をさ/\傍若無人の振舞ふるまひあるを見ても、眉をひそむる人だに絶えてなく、夫れさへあるに衣袍いはう紋色もんしよく
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
ついに堪えかねて、声を立てて泣き出して、自分の豪傑性を否認してしまって、三河守も何もあらばこそ、衣袍いほう取繕ういとまも無く、半天の落葉ただ風に飛ぶが如く国府をあとにして都へ出てしまった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)