衣袍いほう)” の例文
ついに堪えかねて、声を立てて泣き出して、自分の豪傑性を否認してしまって、三河守も何もあらばこそ、衣袍いほう取繕ういとまも無く、半天の落葉ただ風に飛ぶが如く国府をあとにして都へ出てしまった。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)