“おこない”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.8%
行為21.6%
行状7.8%
小子内2.0%
咒術2.0%
所業2.0%
所行2.0%
行動2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは頼家よりいえが生れて間もない時のこと、政子には継母けいぼに当る遠江守時政の後妻まきかたから頼朝のおこないついて知らして来た。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
梓は歯切はがみをして、と寄って、その行為おこないなじったが、これに答えた警官のことばは、極めて明瞭に、且つ極めて正当なものであった。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
じいさま、それはんでもないことでございます。わたくしなどはまだ修行中しゅぎょうちゅう力量ちからといい、また行状おこないといい、とてもそんな資格しかくのあろうはずがございませぬ。
別に悪いというわけでもないが、九戸の小子内おこないの清光館などは、かなり小さくて黒かったね。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
小子内おこないの漁村にただ一軒ある宿屋の、清光館と称しながら西の丘に面して、わずかに四枚の障子を立てた二階に上がり込むと、はたして古くかつ黒い家だったが、若い亭主と母と女房の
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
やはり、郎女のたまがあくがれ出て、心が空しくなって居るもの、と単純に考えて居る。ある女は、魂ごいの為に、山尋ねの咒術おこないをして見たらどうだろう、と言った。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
一方、勘右衛門は旅僧の素性や、所業おこないに不審を抱くようになった。と云うのは、僧でありながらろくにお経を知らないのみか、身分不相応な金を持っていることであった。
風呂供養の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
鬼王丸の所行おこないについては、心を悩ませていたのであったに、捉えるどころかかえって捉えられ、今さら、自分達の不覚悟が、恥ずかしく口惜しく思われるのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
紙帳こそは、父上と私との、思考かんがえ行動おこないとの中心であった。……その紙帳が、曼陀羅の相を呈したとは?
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)