“しょぎょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所行45.0%
所業40.0%
諸行10.0%
緒業5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第一に権兵衛が自分に面当つらあてがましい所行しょぎょうをしたのが不快である。つぎに自分が外記の策をれて、しなくてもよいことをしたのが不快である。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「それにしても」と、勘平はまたたけりたった、「何という卑劣な所業しょぎょうでござりましょう。脱盟して吾々の顔をつぶすさえあるに、他人の金品まで盗んで逐電ちくでんするとは!」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
諸行しょぎょう無常は浮世のならいそれがしの身の老朽おいくち行くは、さらさら口惜くちおしいとも存じませぬが、わが国は勿論もちろん唐天竺からてんじく和蘭陀オランダにおきましても、滅多めったに二つとは見られぬ珊瑚玳瑁たいまいぎやまんのたぐい
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
彼の性は、遅にして鈍重、もし丞相がこの時に、疾風迅雷しっぷうじんらいのごとく蜀に入り給えば、玄徳の緒業しょぎょうは、瓦を崩すが如く砕け去るにちがいありません
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)