“しょざい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
所在82.4%
所作為11.8%
所業5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夫人の声は決定的な辛辣味しんらつみを帯びていました。それで女中等も所在しょざいない苦笑で相手するより仕方がないようでありました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
(明治四十一年)九月の末におくればせの暑中休暇を得て、伊豆いず修善寺しゅうぜんじ温泉に浴し、養気館の新井あらい方にとどまる。所作為しょざいのないままに、毎日こんなことを書く。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
活動写真の評判や朋輩ほうばい同士のうわさにも毎日の事でもうきている。睡気ねむけがさしてもさすがここでは居睡いねむりをするわけにも行かないらしく、いずれも所業しょざいなげにただ時間のたつのを待っているという様子。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)