“諸行”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょぎょう66.7%
しよぎやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
 といふは諸行しょぎょう無常的の理想を含めたるものにて、俗人はこれを佳句の如く思ひもてはやせども文学としては一文の価値なきものなり。
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
諸行しょぎょう無常は浮世のならいそれがしの身の老朽おいくち行くは、さらさら口惜くちおしいとも存じませぬが、わが国は勿論もちろん唐天竺からてんじく和蘭陀オランダにおきましても、滅多めったに二つとは見られぬ珊瑚玳瑁たいまいぎやまんのたぐい
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
祇園精舎ぎをんしやうじやの鐘の声、諸行しよぎやう無常の響あり。娑羅しやら双樹の花の色、盛者じやうしや必衰のことわりをあらはす。おごれる人も久しからず。たゞ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂には亡びぬ。ひとへに風の前のちりにおなじ。