“もてなし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
待遇29.7%
饗応29.7%
款待9.4%
歓待9.4%
饗應7.8%
欵待4.7%
持做1.6%
接待1.6%
接持1.6%
管待1.6%
(他:2)2.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大佐等たいさら懇切こんせつなる待遇もてなし感謝かんしやしつゝ、いろ/\と物語ものがたつてつたが
案に相違! ながらく行方不明だった若殿のいどころを教えてくれた大恩人だというので、下へもおかぬ待遇もてなしぶり。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
秀吉は、その簡素で優雅な行き届いた利休の作法にむしろ呆れ果て、ただただ感嘆を続けつつ、饗応もてなしを受けて帰りました。
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
「放浪の旅の者で御座います、一飯の喜捨と一夜の饗応もてなしにあづかりたい——」哀れげに声を落して斯う申し出るつもりであつた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
それに和尚の款待もてなしぶりもうれしくて、思わず彼はいい心持ちになるほど酔った。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「これならさすがの名人も風雅な款待もてなしが出来ないだろう」
仏教人生読本 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
御自身ごじしん采配さいはいって家人がじん指図さしずし、心限こころかぎりの歓待もてなしをされために
無理に内へ連れ込んで、湯に入れるやら、着物を着せ換えるやら、家内が総がかりで下へも置かない歓待もてなしに、乞食は面食らった。
乙給仕 饗應もてなし式作法しきさはふさいを、一人ひとり二人ふたりの、あらひもせぬでしてのくるやうでは、むさいことぢゃ。
神の使もえけぬやうなる饗應もてなしすべし。
彼は貴婦人のかたちふけりて、その欵待もてなしにとて携へ来つる双眼鏡を参らするをば気着かでゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
古式を重んずる欵待もてなしのありさまが、間もなくそこにひらけた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
宿やどの者此人を目科めしなさん」とて特に「さん」附にして呼び、帳番も廊下にて摺違すれちがうたびに此人には帽子を脱ぎて挨拶あいさつするなどおおい持做もてなしぶりの違う所あるにぞ
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
こんな風に彼は物思いに耽っていたので、マニーロフ家の召使連の接待もてなしにすっかり好い御機嫌になっていた馭者が、右側に繋がれた連銭葦毛れんせんあしげ測馬わきうまに、なかなか穿うがった小言を浴びせていることにも、いっこう気がつかなかった。
尊げの山伏の一行を見て、老いたる樵夫夫婦の者は、ほたを炉にくべ粟などをかしぎ、まめまめしくお接持もてなしした。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
聴水忽ちまなこを細くし、「さてもうまくさや、うまくさや。何処いずくの誰がわがために、かかる馳走ちそうこしらへたる。いできて管待もてなしうけん」ト、みちなきくさむらを踏み分けつつ、香を知辺しるべ辿たどり往くに、いよいよその物近く覚えて、香しきりに鼻をつにぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
乙樂人 はッつけ野郎やらうめ!……さ、おくて、會葬者くわいさうじゃるまでってゐて食事もてなしにありつかう。
わが心はかの諸〻のもてなしのためにひろがりて己を離れ、そのいかになりしやを自ら思ひ出で難し 四三—四五
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)