“あしら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
35.2%
24.1%
待遇16.7%
9.3%
応答3.7%
1.9%
1.9%
應接1.9%
欵待1.9%
1.9%
配合1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると浅果あさはかな男心は直ぐ我楽多がらくたのやうな、ぞんざいなあしらぶりを見せて、うかすると神様の傑作に対して敬意を失するやうな事になる。
お作が愚痴をこぼし出すと、新吉はいつでも鼻であしらって、相手にならなかったが、自分の胸には、お作以上の不平も鬱積うっせきしていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
村の人達は、富江を淡白きさくな、さばけた、面白いひととして心置なく待遇あしらつてゐる。殊にも小川の母——お柳にはお贔負きにいりで、よくそのいへにも出入する。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
硝子戸ガラスどのはまった格子こうしの出窓の外が、三尺ばかり八ツ手や青木の植込みになっており、黒石などをあしらってあったが、何か自分のことらしいので、銀子は足を止めて耳を澄ましていたが
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
と青月代が、襟をしごいて、ちょっと色身で応答あしらう。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
有合ふ仕込杖しこみつゑを抜放し、おのれかへらずば生けては還さじと、二尺あまりの白刃をあやふく突付けておびやかせしを、その鼻頭はなさきあしらひていよいよ動かざりける折柄をりから、来合せつる壮士三名の乱拳に囲れて門外に突放され
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
やむなく、次男の歓之助が出でてあしらわねばならぬ。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
わざ慇懃いんぎん應接あしらうて、先生せんせい拜見はいけんとそゝりてると、未熟みじゆくながら、御覽下ごらんくださいましとて、絹地きぬぢ大幅たいふくそれひらく。
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
別に馴染なじみの家もないので仕方なく淀文へ行くと、お珍しい、お久し振、お見限りと、変ったことのない欵待あしらいに貞之進も少しく胸を撫で、膳より先に小歌をと云うと、はいと女は下りて行ったが
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
然し先程、薔薇と鈴振花と茉莉花まつりくわの香と仰有おつしやいましたでは御座いませんか、ひとつ品の良い香のする奇麗な花環はなわをおつくり申しませう、庚申薔薇かうしんばら葉鷄頭はげいとうでもあしらひまして。
わるい花 (旧字旧仮名) / レミ・ドゥ・グルモン(著)
そして何所どこに一てんちりとてもなく、またみち両側りょうがわほどよく配合あしらった大小だいしょうさまざまの植込うえこみも、じつなんとも申上もうしあげかねるほど奇麗きれい出来できり、とても現世げんせではこんな素晴すばらしい道路どうろられませぬ。