“あつかひ”のいろいろな漢字の書き方と例文

(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。

「遊佐君の借財の件ですがね、あれはどうか特別の扱（あつかひ）をして戴きたいのだ。君の方も営業なのだから、御迷惑は掛けませんさ、然し旧友の頼（たのみ）と思つて、少し勘弁をしてもらひたい」

金色夜叉 (新字旧仮名) ／尾崎紅葉(著)

『馬の様な咳を。ホホヽヽ。』と富江は笑つて、『誰がまた、那麽一寸法師さんを一人前（ひとりまへ）の人待遇（あつかひ）にするもんですか。』

鳥影 (新字旧仮名) ／石川啄木(著)

遣し一旦（いつたん）奇麗（きれい）に里を離縁（りえん）致したなれ共惣内方へ再縁（さいえん）なせしを見て未練（みれん）を遺せしならん又金子等遣（つかは）したも定めし扱人（あつかひ）の差略（さりやく）で有う彼是を遺恨（ゐこん）に存じ惣内夫婦の者を殺し疑ひの心を晴ぬ爲に兩人の首を

大岡政談 (旧字旧仮名) ／作者不詳(著)

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