あつかひ)” の例文
和田垣博士がかつこれを評して「巴里パリイ人は髑髏どくろを見世物あつかひにして居る」と批難せられたといふのはもつともである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「遊佐君の借財の件ですがね、あれはどうか特別のあつかひをして戴きたいのだ。君の方も営業なのだから、御迷惑は掛けませんさ、然し旧友のたのみと思つて、少し勘弁をしてもらひたい」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ういふ無残むざんあつかひはどうしても他人たにんまかせられねばならなかつた。いたまゝばら/\につて棺臺くわんだいつててから近所きんじよ釘付くぎづけにされた。其處そこにはあさはこさかさにしたものが出來できた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あつかひ方によつてはおも白い小せつも書けやうといふものである。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)