“歓待”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんたい59.1%
もてなし27.3%
もてな9.1%
ほと4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三河風を守る徳川家では、由来、外交上の使節や、稀れな賓客にたいしてさえ、歓待かんたいの馳走は、至極、質素なものだという定評がある。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誠心まごころのこもった主人の態度や愛嬌あいきょう溢れる娘の歓待もてなしは、彼の心を楽しいものにした。殊にお露が機会おりあるごとに彼へ示す恋の眼使いは、彼の心を陶然とうぜんとさせた。
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「まあ、そう怒りたもうな。へだてなき旧友なればこそ、つい冗談も出るというもの。……何しろ、よく来てくれた。陣中、歓待もてなしもできないが、今夜は大いに久濶をのべて楽しもう」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平馬は吾にもあらず歓待ほとめいた。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)