“附込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つけこ88.9%
つけこみ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
来世では和尚の伝手つてで何処か上等の桟敷でも附込つけこんで置きたいらしく、時偶ときたま和尚が訪ねて来ると、いつもその画を賞めそやして下へも置かぬ款待もてなしをする。
久佐賀は、金力を持って、さも同情あるように附込つけこんでゆこうとした。そうした男ゆえ、俺ならば大丈夫良かろうといかりをおろしてかかったのかも知れない。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
何をいつても老人としより同志のなかの出来事で他愛もないにきまつてゐるが、唯見逃す事の出来ないのは、その日から独山和尚の名で附込つけこみになつてゐた、「極楽」座の桟敷が一つ出物でものになつたといふ事だ。