“附絡”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つきまと90.9%
つけまと9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お島はあとから附絡つきまとって来る川西の兇暴な力に反抗しつつ、工場のすみに、慄然ぞっとするような体を縮めながらそう言って拒んだ。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
這箇こつちは気が気ぢやないところへ、もう悪漆膠わるしつこくてたまらないから、病気だとつて内へげて来りや、すぐ追懸おつかけて来て、附絡つきまとつてゐるんでせう。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
……使った金子かねに世の中が行詰ゆきづまって、自分で死ぬのは、間違いにしろ、勝手だが、死ぬのに一人死ねないで、未練にも相手の女を道づれにしようとして附絡つけまとうのは卑劣じゃあないか。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)