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附込
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つけこ
ふりがな文庫
“
附込
(
つけこ
)” の例文
来世では和尚の
伝手
(
つて
)
で何処か上等の桟敷でも
附込
(
つけこ
)
んで置きたいらしく、
時偶
(
ときたま
)
和尚が訪ねて来ると、いつもその画を賞めそやして下へも置かぬ
款待
(
もてなし
)
をする。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
久佐賀は、金力を持って、さも同情あるように
附込
(
つけこ
)
んでゆこうとした。そうした男ゆえ、俺ならば大丈夫良かろうと
錨
(
いかり
)
をおろしてかかったのかも知れない。
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
阿「どうも勝って来たものだから
直
(
すぐ
)
に
附込
(
つけこ
)
んで来る、どうも敵に
後
(
うしろ
)
を見せる訳にもいかぬから遣りましょう」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
さればこそ母からも
附込
(
つけこ
)
まれ、遂に母を盗賊にして了い、遂に自分までが賊になってしまったのである。であるから賊になった上で又もや
悶
(
もが
)
き初めるのは当然である。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
直に行けば
猶
(
ま
)
だ藻西太郎が捕縛されて間も無い事では有るし、妻の心も落着いて居ぬ間ですから
其所
(
そこ
)
を
附込
(
つけこ
)
み問落せば
何
(
ど
)
の様な事を口走たかも知れません、包み
兼
(
かね
)
て白状するか
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
▼ もっと見る
聞けば
此
(
この
)
母親娘が
或
(
ある
)
お
屋敷
(
やしき
)
の
奥向
(
おくむき
)
に
奉公中
(
ほうこうちう
)
臨時
(
りんじ
)
の
頂戴物
(
てうだいもの
)
もある事なればと
不用分
(
ふようぶん
)
の給料を送りくれたる味の忘られず父親のお人よしなるに
附込
(
つけこ
)
みて
飽迄
(
あくまで
)
不法
(
ふはふ
)
を
陳
(
ちん
)
じたるものゝ
由
(
よし
)
に
候
(
そろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
附込
(
つけこ
)
みでね、旦那と来ていました。取巻きに六七人
芸妓
(
げいこ
)
が附いて。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そこが女の
附込
(
つけこ
)
み
所
(
どころ
)
で、世の中の賢い女は、この急所をちやんと知りぬいてゐて、何喰はぬ顔で亭主を操縦する。さういふ女に懸つては、男は馬よりも忠実である。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“附”で始まる語句
附
附着
附近
附添
附合
附纏
附木
附加
附人
附絡