“奥向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくむき80.0%
おくむ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ここら辺にはお邸も多い。若い女子も沢山いる。お邸方の奥向おくむきへ参って若い姫達のお目にかけたら喜んで飛び付いて参ろうぞ」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
奥向おくむきの女性たちにも、稽古事や、掃除や、また、籠城攻戦の場合の習練などもさせて、起きるから寝るまで、暇のない生活規律を立てさせた。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御城内の奥向おくむきには、自分の縁故ある婦人も、清洲きよす御在城の頃から長く勤めておる。……委細は御奉行に会わねば何事も語れぬと、こう申す一点張りなのでござる
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
此の婦人は武州公ぶしゅうこう奥向おくむきに勤めていた侍女であったことは明かである。