“奥方”のいろいろな読み方と例文
旧字:奧方
読み方割合
おくがた52.2%
おく39.1%
おくさま4.3%
ミセス4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、こんなことをいいっては、あざわらいました。そして中将ちゅうじょう奥方おくがたかっても、はちかつぎの悪口わるくちばかりいっていました。
鉢かつぎ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「……奥方おく、ちょっと加茂の梶岡入道の家まで行ってくるぞ。留守のまに、一族の者から勅使のしさいを訊いておくがよい」
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御意ぎょいがございましたから、時を移さずお酒宴の支度が整いまして、殿様附と奥方おくさま附のお小姓お腰元奥女中が七八人ずらりッとならびまして、雪洞ぼんぼりあかりまぶしいほどつきました。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
とくに博士は、婆羅はら破鬼シヴァに知友多く、彼らの口をとおして旦那マスター奥方ミセスの身の上をさぐり出し、書物のように前に繰りひろげてみせることができます。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)