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奥方
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おくがた
ふりがな文庫
“
奥方
(
おくがた
)” の例文
旧字:
奧方
と、こんなことをいい
合
(
あ
)
っては、あざ
笑
(
わら
)
いました。そして
中将
(
ちゅうじょう
)
や
奥方
(
おくがた
)
に
向
(
む
)
かっても、
鉢
(
はち
)
かつぎの
悪口
(
わるくち
)
ばかりいっていました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
旅行中の、ある若い
公爵
(
こうしゃく
)
が、
奥方
(
おくがた
)
といっしょに、ちょうどこの町を通りかかって、きょうの芝居を見物にきていました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
『
私
(
わたくし
)
は
小櫻
(
こざくら
)
と
申
(
もう
)
すものでございますが、こちらの
奥方
(
おくがた
)
にお
目通
(
めどお
)
りをいたし
度
(
た
)
く、わざわざお
訪
(
たず
)
ねいたしました……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
そして、国司や、
奥方
(
おくがた
)
の身のまわりの用を足してやりました。これがために国司の
館
(
たち
)
などでは、「宇賀の老爺」「浜の宇賀」などと云って、非常に重宝がりました。
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
内藤さんは光栄身に
余
(
あま
)
った。三代相恩の主君、その
奥方
(
おくがた
)
が助けてくださいと
仰
(
おお
)
せある。
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
斯う噂をして居たが、和上に
帰依
(
きえ
)
して居る
信者
(
しんじや
)
の
中
(
なか
)
に、
京
(
きやう
)
の
室町錦小路
(
むろまちにしきのこうぢ
)
の
老舗
(
しにせ
)
の呉服屋夫婦が
大
(
たい
)
した
法義者
(
はふぎしや
)
で、十七に成る
容色
(
きりやう
)
の好い
姉娘
(
あねむすめ
)
を
是非
(
ぜひ
)
道珍和上
(
どうちんわじやう
)
の
奥方
(
おくがた
)
に
差上
(
さしあ
)
げ
度
(
た
)
いと
言出
(
いひだ
)
した。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
此の所へ
文金
(
ぶんきん
)
の
高髷
(
たかまげ
)
に紫の
矢筈絣
(
やはずがすり
)
の振袖で出てまいりましたのは、浅草蔵前の坂倉屋助七の娘お島で、当お
邸
(
やしき
)
へ奉公に
上
(
あが
)
り、名を島路と改め、お腰元になりましたが、
奥方
(
おくがた
)
附でございますから
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『あのな、
奥方
(
おくがた
)
』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
奥方
(
おくがた
)
はそれを
聞
(
き
)
いておよろこびになりました。そしていつ
幾日
(
いくか
)
にお
嫁合
(
よめあ
)
わせをするからと、おいい
渡
(
わた
)
しになりました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
乙姫様
(
おとひめさま
)
とお
呼
(
よ
)
び
申
(
もう
)
すのも
何
(
なに
)
やらおかしく、さりとて
神様
(
かみさま
)
の
御名
(
みな
)
を
申上
(
もうしあ
)
ぐるのも、
何
(
なに
)
やら
改
(
あらた
)
まり
過
(
す
)
ぎるように
感
(
かん
)
じられ、ツイうっかり
奥方
(
おくがた
)
と
申上
(
もうしあ
)
げて
了
(
しま
)
いました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
中納言
(
ちゅうなごん
)
も
奥方
(
おくがた
)
もびっくりして、
死
(
し
)
ぬほど
悲
(
かな
)
しがって、
上手
(
じょうず
)
な
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
にたのんでみてもらいますと、やはり
大江山
(
おおえやま
)
の
鬼
(
おに
)
に
取
(
と
)
られたということがわかりました。
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
領主
(
りょうしゅ
)
の
奥方
(
おくがた
)
が
御通過
(
ごつうか
)
というので
百姓
(
ひゃくしょう
)
などは
土下座
(
どげざ
)
でもしたか、と
仰
(
お
)
っしゃるか……ホホまさかそんなことはございませぬ。すれ
違
(
ちが
)
う
時
(
とき
)
にちょっと
道端
(
みちばた
)
に
避
(
よ
)
けて
首
(
くび
)
をさげる
丈
(
だけ
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おかげで、
中将
(
ちゅうじょう
)
も
奥方
(
おくがた
)
も、だんだん
鉢
(
はち
)
かつぎをきらうようになりました。そして
何
(
なに
)
かにかこつけて、
鉢
(
はち
)
かつぎに
暇
(
ひま
)
をやろうと
相談
(
そうだん
)
をしておいでになりました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
前
(
まえ
)
の
娘
(
むすめ
)
は
大
(
たい
)
そう
美
(
うつく
)
しい
織物
(
おりもの
)
を
織
(
お
)
るという
評判
(
ひょうばん
)
だ。お
城
(
しろ
)
の
殿
(
との
)
さまと
奥方
(
おくがた
)
が、お
前
(
まえ
)
の
娘
(
むすめ
)
の
機
(
はた
)
を
織
(
お
)
るところが
見
(
み
)
たいという
仰
(
おお
)
せだから、このかごに
乗
(
の
)
って
来
(
き
)
てもらいたい。
瓜子姫子
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
義朝
(
よしとも
)
の
奥方
(
おくがた
)
の
常盤御前
(
ときわごぜん
)
は、三
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
を
連
(
つ
)
れて、
大和
(
やまと
)
の
国
(
くに
)
の
片田舎
(
かたいなか
)
にかくれていました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
奥方
(
おくがた
)
がこのごろ
重
(
おも
)
い
病
(
やまい
)
にかかって、いろいろの
医者
(
いしゃ
)
に
見
(
み
)
せても
少
(
すこ
)
しも
薬
(
くすり
)
の
効
(
き
)
き
目
(
め
)
が
見
(
み
)
えないものですから、ちょうど
自分
(
じぶん
)
のにいさんが
芦屋
(
あしや
)
の
道満
(
どうまん
)
といって、その
時分
(
じぶん
)
名高
(
なだか
)
い
学者
(
がくしゃ
)
で
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
天子様
(
てんしさま
)
のおそばに
仕
(
つか
)
えて、
天文
(
てんもん
)
や
占
(
うらな
)
いでは
日本
(
にっぽん
)
一の
名人
(
めいじん
)
という
評判
(
ひょうばん
)
だったのを
幸
(
さいわ
)
い、ある
時
(
とき
)
悪右衛門
(
あくうえもん
)
は
道満
(
どうまん
)
に
頼
(
たの
)
んで、
来
(
き
)
て
見
(
み
)
てもらいますと、
奥方
(
おくがた
)
の
病気
(
びょうき
)
はただの
薬
(
くすり
)
では
治
(
なお
)
らない
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
“奥方”の解説
奥方(おくがた)
奥方(おくがた)とは、家の奥の間を指す。
また、貴人の妻を指す尊敬語(奥の間に住むことに由来する)。'''奥方様。
(出典:Wikipedia)
奥
常用漢字
中学
部首:⼤
12画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“奥方”で始まる語句
奥方様
奥方連