塵垢じんこう)” の例文
「これを文天祥ぶんてんしょう土窖どこくに比すればわがしゃはすなわち玉堂金屋なり、塵垢じんこうの爪につる蟻虱ぎしつの膚を侵すもいまだ我正気に敵するに足らず」と勇みつつ幽廬ゆうろの中に沈吟せし藤田東湖を思え
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
人間の塵垢じんこうを離れた天人のような玲瓏たる顔つきになる。
うすゆき抄 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)