“ちんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鎮江21.4%
沈香21.4%
陳亢14.3%
陳亨7.1%
沈厚7.1%
沈考7.1%
珍肴7.1%
陳恆7.1%
陳恒7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鎮江ちんこうこう夫人はひとりぼっちで子供がありません。もし奥さんがいらっしゃるなら、きっと大喜びをしますよ。」
庚娘 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
沈香ちんこうかず、何とやら。間違がなくてい。しかし吸う方には君達のような役に立たずもいるけれど、数が多い所為せいか、いざという場合に使える人間が多い。
善根鈍根 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
陳亢ちんこう伯魚はくぎょに問いて曰く、子も亦異聞あるかと。対えて曰く、未だし。嘗て独り立てり。はしりて庭を過ぐ。曰く、詩を学びたるかと。対えて曰く、未だしと。詩を学ばずんば、以て言うことなしと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
燕王反間はんかんを放ち、万の部将陳亨ちんこう劉貞りゅうていをして万を縛し獄に下さしむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
夜、燕王、張玉ちょうぎょくを中軍に、朱能しゅのうを左軍に、陳亨ちんこうゆう軍に、丘福きゅうふくを騎兵に将とし、馬歩ばほ十余万、黎明れいめいことごとく河を渡る。南軍の瞿能父子、平安等、房寛ぼうかんの陣をいて之を破る。張玉等これを見て懼色くしょくあり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
と、改めて、彼をひいて会ってみると、弁舌明晰べんぜつめいせき沈厚ちんこうな人がらで、何さま文武両道の博識と思われたので、陣地に養って、時折、左右に招いていた。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
顎十郎は、ウマウマとはめられた竹箆しっぺがえしの方法を今まで沈考ちんこうしていたのだった。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その時代にこれらのものが特別なとっときの珍肴ちんこうとして持出され、そうして賞味され享楽されたものであろうという臆説が多数の承認を得たようであった。
新年雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「斉の陳恆ちんこうが君を弑しました。ご討伐なさるがよろしいと存じます。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
同じ年、斉の陳恒ちんこうがその君をしいした。孔子は斎戒さいかいすること三日の後、哀公の前に出て、義のために斉をたんことを請うた。請うこと三度。斉の強さを恐れた哀公は聴こうとしない。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)