“斎戒”の読み方と例文
旧字:齋戒
読み方割合
さいかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分はその一刹那から再び怪異あやかしに憑かれたのであった。彼はこれから一七日いちしちにちの間、斎戒さいかいして妖邪の気を払わなければならないと思った。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
一見を求めんとして得べからず、再び十日じゅうじつ斎戒さいかい薫沐くんもくして、特に尊顔を拝すべし。乞う、寛覧かんらんを垂れよ。鑒察かんさつあらば幸甚。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明神は女体におわす——爺さんがいうのであるが——それへ、詣ずるのは、石段の上の拝殿までだが、そこへくだけでさえ、清浄しょうじょう斎戒さいかいがなければならぬ。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)