“うっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
23.2%
20.3%
13.0%
10.1%
5.8%
5.8%
5.8%
2.9%
2.9%
1.4%
1.4%
1.4%
1.4%
1.4%
発射1.4%
1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
永い苦海の間にも精気の緩急おきふしがあって、○○○の肌が死ぬほどうっとうしく感ぜられ、それがまるで、大きな波のうなりの底に横わっていて
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それは初夏の明るい日で開け放した障子しょうじの外はすぐ山路やまみちになっていて、そこをあがりおりする人の影が時とすると雲霧くもぎりのようにうっすらした影をいた。
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
こりゃ、なんねえ、しょことがない、ともううっちゃらかして、おさえて突立つったってびくびくして見ていたらな。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実はその庄吉の部屋でな賭博ばくちが始まって居ります所へうっかり手を出して負けた穴塞あなふさぎの金でございます
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
この有様でもお秀は妾になったのだろうか、女の節操みさおうってまで金銭がほしい者が如何して如此こん貧乏まずしい有様だろうか。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ただあやまるだけで済めばいが、酒を五しょうにわとりと魚か何かをもって来て、それで手をうって塾中でおおいに飲みました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
日が落ちたと見えて、窓の外が蒼然そうぜんと暗くなった。夕闇がもたれかかった障子にが一匹音を立てた。気がうっして、背筋が固くなったような気がする。旅川が話し出した。
風宴 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
... さればわれその厚意こころざしで、おつつけ彼の黒衣とやらんをうって、爾がためにうらみすすがん。心安く成仏じょうぶつせよ」「こは有難き御命おおせかな。かくては思ひ置くこともなし、くわが咽喉のどみたまへ」
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
町奉行所へうったえ出たる事ありと、或る老人の話しなるが、それかあらぬかかく、食物を与えざるもなくこと無く、加之しかのみならず子供が肥太こえふとりて、無事に成長せしは、珍と云うべし。
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
薩摩の方は英吉利イギリスの軍艦をうって二人の将官まで殺したけれどもその船を如何どうすることも出来ない、又軍艦の方でも陸を焼払うて随分荒したことは荒したけれども上陸することは出来ない
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
かりに行けば雀をうったより雁をとった方がエライと云う位の了簡で、うまく大金をかすめ取れば心ひそかほこって居るとは、実に浅ましい事であるのみならず、本来私の性質がソレ程卑劣とも思わない
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
(ピストルで俺を殺そうとしたら、すぐにも俺は殺されたろうな。硝子を切り取った窓の穴から、手を差し入れて俺をうったら)
そして、絹川の土手にとりついたころには、きれい樺色かばいろに燃えていた西の空がくすぶったようになって、上流かわかみの方はうっすらした霧がかかりどこかで馬のいななく声がしていた。
累物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
そして、唇からは、夢幻的なうっとりとしたようないんが繰り出された。
白蟻 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
が、もう治療にかかっているのだから、それを歇めるわけに行かなかったが、隔日に俥が門の前へ梶をおろし、赤児を抱いた女の姿をみると、うっとしい気がした。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
即ち仮に伯父が拳銃ピストル発射うったものとすれば、被害者が倒れると共にそのまま遁走するのが自然である。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
死と生とうって詩が湧く生が咲
鶴彬全川柳 (新字旧仮名) / 鶴彬(著)