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欝然
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うつぜん
ふりがな文庫
“
欝然
(
うつぜん
)” の例文
然し此頃では唯其杉の伐られんことを是れ恐るゝ様になった。
下枝
(
したえだ
)
を払った百尺もある杉の八九十本、
欝然
(
うつぜん
)
として風景を締めて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
四面
(
しめん
)
皆
(
みな
)
山にて
老樹
(
らうじゆ
)
欝然
(
うつぜん
)
として
翳塞
(
おほひふさぐ
)
の
中
(
なか
)
に
個
(
この
)
美人
(
びじん
)
を見ること
愕然
(
びつくり
)
し、是
狸
(
たぬき
)
にあらずんばかならず狐ならんといひければ、
岩居
(
がんきよ
)
友
(
とも
)
だちと
相顧
(
あひかへりみ
)
、
手
(
て
)
を
拍
(
うつ
)
て
笑
(
わら
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
欝然
(
うつぜん
)
たる風格は、後生子弟に最上の範を垂れるものであることは疑いを
容
(
い
)
れない。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
麦門冬
(
りゅうのひげ
)
に
縁
(
ふち
)
を取った門内の
小径
(
こみち
)
を中にして片側には梅、栗、柿、
棗
(
なつめ
)
などの果樹が
欝然
(
うつぜん
)
と
生茂
(
おいしげ
)
り、片側には
孟宗竹
(
もうそうちく
)
が林をなしている間から、その
筍
(
たけのこ
)
が
勢
(
いきおい
)
よく伸びて
真青
(
まっさお
)
な若竹になりかけ
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
四面
(
しめん
)
皆
(
みな
)
山にて
老樹
(
らうじゆ
)
欝然
(
うつぜん
)
として
翳塞
(
おほひふさぐ
)
の
中
(
なか
)
に
個
(
この
)
美人
(
びじん
)
を見ること
愕然
(
びつくり
)
し、是
狸
(
たぬき
)
にあらずんばかならず狐ならんといひければ、
岩居
(
がんきよ
)
友
(
とも
)
だちと
相顧
(
あひかへりみ
)
、
手
(
て
)
を
拍
(
うつ
)
て
笑
(
わら
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
此石数百万を
竪
(
たて
)
に
積重
(
つみかさ
)
ねて、此数十丈の
絶壁
(
ぜつへき
)
をなす也。
頂
(
いたゞき
)
は山につゞきて
老樹
(
らうじゆ
)
欝然
(
うつぜん
)
たり、是右の方の
竪御
(
たてお
)
がうなり。左りは此石の寸尺にたがはざる石を横に
積
(
つみ
)
かさねて数十丈をなす事右に同じ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此石数百万を
竪
(
たて
)
に
積重
(
つみかさ
)
ねて、此数十丈の
絶壁
(
ぜつへき
)
をなす也。
頂
(
いたゞき
)
は山につゞきて
老樹
(
らうじゆ
)
欝然
(
うつぜん
)
たり、是右の方の
竪御
(
たてお
)
がうなり。左りは此石の寸尺にたがはざる石を横に
積
(
つみ
)
かさねて数十丈をなす事右に同じ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
欝
部首:⽊
25画
然
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“欝”で始まる語句
欝
欝陶
欝蒼
欝々
欝金
欝憤
欝勃
欝積
欝屈
欝葱