“麦門冬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りゅうのひげ60.0%
バクモントウ20.0%
ヤマスゲ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そろそろ家並の下を街灯ともしが通る頃になると、漸く門内の麦門冬りゅうのひげを踏み、小砂利を蹴散らしながら駆け込んで来たが、その折門前では、節句目当ての浮絵からくりらしい話し声——。
絶景万国博覧会 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
島袋シマブク源一郎さん・川平朝令カビラテウレイさん、それから亡くなつた麦門冬バクモントウ末吉安恭さん・仲吉朝助ナカヨシテウジヨ翁である。今度、長年書きためた短文を集めて出したについて、これ等の方々の助力を思ひ出す種が多い。
『万葉集略解』でもまた『万葉集古義』でも共にここのスガ麦門冬ヤマスゲ、すなわちリュウノヒゲの実とするのは極めて非で、この実はその外皮が藍色ではあれど非常に薄くて少しも汁なく
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)