“相顧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいかえり63.6%
あひかへりみ18.2%
あいかえ9.1%
あひかへり9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その者も軽く「ア。あぶない」といって金蓮の体をささえ、そして、相顧あいかえりみてわけもなくニッと笑いあった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四面しめんみな山にて老樹らうじゆ欝然うつぜんとして翳塞おほひふさぐなかこの美人びじんを見ること愕然びつくりし、是たぬきにあらずんばかならず狐ならんといひければ、岩居がんきよともだちと相顧あひかへりみうつわらふ。
劉備の驢と、芙蓉を抱えた張飛の白馬とは、相顧あいかえりみながら、西と東に別れ去った。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二人は相顧あひかへりみて笑つた。其の時外の濡れ縁の横にある物置の邊で、ガチヤンといふ大きな音がしたので、定吉は忽ち顏の色を變へた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)