“四面”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しめん55.6%
あたり33.3%
まわり11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このリンクスの美くしさは、畢竟ひっきょうスロープの見事な裾野の美くしさであり、四面しめん山に囲まれた盆地の美くしさである。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
小山と小山との間に一道の渓流けいりう、それを渡り終つて、猶其前に聳えて居る小さいみねを登つて行くと、段々四面あたり眺望てうばうがひろくなつて
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
もうもうと四面まわりの壁のにおいを吸って昇るのが草いきれに包まれながら、性の知れない、魔ものの胴中どうなかを、くり抜きに、うろついている心地がするので、たださえ心臓の苦しいのが
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)